企業名という肩書がないフリーランスにとって、名刺は自分をアピールするために必要なツールだ。特にエンジニアの世界では、自分のスキルや実績などを相手にわかってもらわなければ仕事をもらうことすらできない。
だからと言って、長々と説明している時間はなく、手短に説明してすぐに忘れられてしまうというリスクも避けなければならない。会社という組織の下で仕事をしてきたエンジニアにとって、フリーランスとなり壁となるのが営業なのだ。

フリーランスは信用度が低いというのは仕方がないことだ。目に見える形で信用度を上げようと、設備にお金をかけたり、立地のいい場所にオフィスを構えたりすると、たちまち資金繰りに困ることになる。
そこで有効なのが名刺だ。名刺には名前の他に電話番号や住所・メールアドレスも必要となる。自宅にオフィスを構える場合、個人情報をさらすことになるため記載しないという人もいるが、仕事をするうえで電話番号や住所はとても重要だ。名刺に書かれていないことで、信用度が落ちてしまうことは否めない。自宅を利用してフリーランスとなるなら個人情報を開示する覚悟は必要で、もしどうしても避けたいということならバーチャルオフィスを利用しよう。

名刺には持っている資格やスキル、実績などを書いておき、可能であれば仕事単価など、依頼するうえで金額の目安を記載しておくと、かえって信用されやすくなる。名刺に情報を載せておくことで、営業に割く時間を削減でき、エンジニアとしての本業の時間確保につながるのだ。